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AthlonXPでマルチカム・・・

 
●安価で高性能・・・・まだまだ捨てがたいAthlonXP

 2003年9月、AMDのCPUマップが大きく変わった。x86-64アーキテクチャを採用したCPU「Athlon64」シリーズの登場だ。CPUコアにSledgeHammerを採用し、Socketはサーバー/ワークステーション向けのOpteronと同じ940ピン仕様の最上位モデルの「Athlon64FX」。そして、CPUコアにClawHammer、Socket754を採用した「Athlon64」、この「Athlon64」AMDデスクトップ向けメインストリームCPUがAhtlonXPに置き代わり、またPrescottの対抗となって行く。そして、現行のAthlonXPはPentium4から高クロックのCeleronの対抗となりDuronが担っていた低価格帯へと降りてきて、さらに安価になり魅力が増すというわけである。この安価で高性能なAthlonXPを利用しないてはないのだ。今さらと思われる方や、将来性や絶対性能を考慮するならAthlon64やAthlon64FXを選択したほうが良いだろう。然し、Athlon64はまだまだ高価で、手が出せない。AthlonXP2500+(Barton)で、何と9000円('04,2/20現在)前後なのである。

 

●マシンのコンセプト

 基本的にマシンの用途はセキュリティー。防犯・監視である。監視するエリアがきちんと監視できて、一日も休もことなくその映像を証拠映像としてHDに記録し続けることのできるマシン・・・・だ。意図しないシステムのダウンや停止があってはいけないだろう。マルチカムの最大の売りである遠隔監視、インターネットを駆使した映像配信用のサーバーマシンとしてもポイントになる。必要に応じて、要求のあったクライアントにきちんと映像が配信でき、クライアントが見たいときに確実にライブ映像や保存映像が閲覧できることである。いったん稼動したら、安定して動きつづけることが大切で、まさにサーバー・マシンとしての信頼性、安定性という要素が絶対条件になってくる。この辺をポイントとして早速AthlonXPでマルチカムを組んでみよう。

 

 
●マザーボードはチップセットで選択

 現在AthlonXPの最上位モデルはFSB400MHzで動作するAthlonXP3200+だ。このCPUを利用するのなら当然FSBが400MHzに対応している必要がある。もちろん、メモリもそのパフォーマンスを最大限に引き出すためには400MHz動作のPC3200 DDR SDRAMの対応も然りだ。この観点から、サポートしているAthlonXP用のチップセットを上げると主なものは以下になるだろう。

 
チップセット nForce2 Ultra 400 Apollo KT600 SIS748 nForce2
ベンダー NVIDIA VIA technologies Silicon Integrated Systems NVIDIA
FSB400MHz yes yes yes no
PC3200 yes yes yes yes
特徴 唯一メインメモリのデュアルチャネルアクセスをサポートするAthlonXPチップセットのほぼ標準的な存在。サウスブリッジに高機能な「MCP」又は「MCP-T」が使われる。 シングルチャネルながら高性能なチップセット。サウスブリッジにはVT8237が採用され、S-ATA、RAID、USB2.0、100Base-Tなどをサポートし、チップセット間は「8×V-Link」が採用されている。

性能面ではnForce2 Ultra 400,Apollo KT600に一歩譲るが機能面は問題ない。サウスブリッジはSiS963Lだ。ブリッジ間はSiS独自の「MultiOL1G」でつながれ、1Gバイト/秒の転送速度をもつ。とにかく、このチップセット搭載マザーは非常に安価だ。

FSB400MHzには非対応のチップセット。グラフィック統合型ではGeForce4MX相当の機能をもつ。サウスは「MCP」又は「MCP-T」が使われる。
 
●FSB400対応、KT600チップセット採用のオーソドックスなマザーボード ECS KT600-A

さて、今回チョイスしたのはECS製のK7マザーボードの中から、昨年発売されたVIAの最新チップApolloKT-600を搭載したKT600-Aというマザーボードだ。サウスブリッジにVT8237を搭載し,Serial ATA HDDによるRAID 0/1に対応する。nForce2搭載マザーと比較するとやや見劣りするが、KT600搭載マザーとしては優秀なほうで、上位マザーのAF1と殆ど変わらない。ECSの製品はマニュアルなどの付属品を必要最小限に絞って、できるだけ低プライスにて市場投入されることが多い。ECSのマザーボードは製品自体、確りとしたつくりで定評があり、ECS製マザーボードのユーザーも多いと聞く。K7と聞くと、かの有名なマザーボードのK7S5Aを思い出される方も多いのではないだろうか。筆者も、このマザーを今も現役で使用(ついこの間最新のバイオスにアップしてApplebreadの1800に換装した)している一人だ。ハデさはないが堅実なメーカーのひつであろう。また、今回インストール作業にあたって付属のドライバCD-ROMが秀逸で、ワンタッチで全てのドライバがトラブルなくインストールが完了した。

 

●KT600-A

VIA KT600 & 8237 チップセット
SocketA
対応CPU :Socket 462 for AMD K7 Athlon XP/ Athlon/ Duron processor
FSB:400/333/266 MHz
メモリ種類 :DDR , メモリ周波数(最大) :DDR400(2slot)
メモリ最大搭載容量 :3.0GB(DDR333使用時)
ATA対応 :33/66/100/133 , S-ATA対応 :150
USB2.0 :対応
グラフィック 無 ,
サウンド x有 ,
LAN :有 ,
RAID0 & RAID1 configuration
IEEE1394 :無
PCI Slot x4 ,
AGP Slot x1 ,
CNR Slot :1
フォームファクター: ATX

※VIA KT600 & VT8237チップセットベースのECS社製のアスロン用ATXマザーボード
 
 この、ECSのKT-600Aはとてもオーソドックスなマザーだ。FSBも400までサポートされている。これで、現行AthlonXPの最上位CPUであるBarton3200+(FSB400)までがOKだ。ただし、まだ価格的に少々高い('04.2/20 31,000円)ので、今回はBarton2500+をチョイスした。これで非常にコストパフォーマンスの高いマシンが出来上がったことになる。
他には、S-ATAの搭載、USB2.0、オンボードLAN、AGP×8、ATA133などがサポートされて実使用において、とくに不満はなくコストパフォーマンス抜群のマザーだ。ただし、マニュアルは英文1冊のみなので、初心者の方にはつらいかもしれない・・・・。
※VIAのサウスブリッジのVT8237。右にシリアルATAのコネクターが装備される。RAID0/1に対応。
 最近のマザーボードはほとんどジャンパーレスになっているが、機種によってはFSBや倍率、コア電圧などの設定が必要なものもあるので注意が必要だ。設定ミスにより、起動不能になってしまうこともある。付属するマニュアルをよく確認しておこう。 今回は、Barton2500+なのでFSBは333だ。したがって、ジャンパー設定は166×2でJP8及びJP9は2-3をそれぞれショートさせて、右の写真のようになる。
※FSB設定のジャンパー。KT600-Aは、上記ジャンパーの組合せでFSB100/133/200/166の設定が可能だ。

 このマシンはメーカーでサポートされていないCPUアスロンで、ということがコンセプトだが、店頭でのデモ展示機もかねるので特殊なむき出しの骨組みケースを使用した。その名も、B-ONEだ。各パーツ類のチェックや動作確認等にはもってこいの骨組みケースだ。マルチカムのボードはコストパフォーマンス重視で、GV-250 4portを組込んだが、マザーボードには、オンボードでLANが搭載されているので、増設カードはGV-250のみと非常にシンプルな構成になった。

※この組み合わせによる動作検証は、このページを借りてロングランレポートとして報告していきます。

※堂々完成した、店頭デモ用のサーベランスシステム、マルチカムGV-250。  

 
●B-ONEマシンのパーツ構成
 
マルチカムGV-250
CPU SocketA AthlonXP2500+(Barton)
MB ECS KT600-A
メモリ PC2700 512MB(ノーブランド)
HDD(システム) Seagate Baracuda 40GB(7,200rpm)×1
HDD(データ) Seagate Baracuda 40GB(7,200)×1
CD Aopen製 CD-ROM
FD
Video Xabre200/64MB-DDR
Sound オンボード
LAN オンボード (VIA VT6103 10/100 Mbps Fast Ethernet PHY)
OS Windows2000pro

マルチカム

GV-250 4ポート+AD-1
 
※今回のマルチカムに使用したOSはWindows2000だ。今回から対応OSは、Windows2000/XPとなった。今まで対応していたWin98SEとMEに対応しなくなった。システムの安定性を考慮すると、NTFSファイルフォーマットで統一されたWin2K/XPに絞られるのはある意味当然の流れなのかも知れない。
※Windows2kとXPのHomeEditionのオペレーティングシステム

 
●マシンの組み立て

 まずは、パソコンをきちんと組み立てることに全精力を注ごう。組み立てが完了したら、起動確認をすること。立ち上がったらBIOSセットアップ画面で、日付設定、ブートシーケンス、BIOSのバージョン、CPUのFSB設定が正しいかなどのチェックをする。また、もし起動しなかったり、すぐ電源が落ちてしまったりするときは一度電源を切ってから拡張カードの取付やメモリの取付け、ジャンパーの設定などに問題がないか再確認する。特に、スロットにメモリやVGAカードなどが確りと刺さっていないと画面からは反応がないなどの場合がある。また、初期不良でショップに交換を依頼するにしても、詳細な状況を(画面には何も出ないがFANは回転している、全く画面に反応がないなど)まとめて書き留めておいたほうが良いだろう。交通費をかけてわざわざショップに持っていったらメモリとの相性だったなんてことも少なくない。くれぐれも無駄足を踏まないように・・・・。問題がないのであれば、いよいよOSのインストールへと進んでマシンを完成させればよい。

 
※手順
①マーザーボードの各種設定
FSB等のジャンパー類
②CPU及びメモリの取り付け
CPUクーラーはCPUに見合った能力か。自信がなければリテール品を使う。ソケットに乗り上げてないか、コアかけ、ピンかけに注意する。メモリはスロット両脇のストッパーがカチッと音がするまで確りと差し込む。
③本体ケースにマザーボードの装着
マザーボードがショートしないように十分注意する。取付用の金属スペーサーは不必要なものは取り付けない。
④各種拡張カードの取り付け
VGAカードやIEEEカードなど必要に応じて取り付ける。この段階では、まだマルチカムは取り付けない。
④ドライブ類の取り付け
FDD、CD-ROM、HDDなど
⑤ケーブル類の接続
本体ケースの電源スィッチ、LED、スピーカとマザーボード、マザーボードと各ドライブ類の結線をする。プラスマイナスを間違わないように、またケーブル類は束ねて綺麗に。ケースの中で廃熱を阻害し想像以上の高熱を生む要因になる。特に、Athlonは要注意。
⑥起動確認
起動を確認し、BIOSにて各種設定を行う。
⑦OSインストール
Windows2000かXPをインストールする。
⑧各種ドライバのインストール
マザー付属のCD-ROMやVGAカードやNICのドライバなどなど・・・・
※手前のコンデンサーで見えないが、CPUクーラーが乗り上げてないか注意が必要だ。
※KT600-AのI/Oインターフェース
 

これで、とりあえずパソコンが完成したので、インターネットなどにつなげて少し慣らし運転をして下さい。もし、問題がなければ、いよいよマルチカムGV-250をインストールすることにします。

※組み立てに関しては、秀逸なサイトもたくさんあるのでそちらを参考にされると良いだろう。


 
●マルチカムGV-250とオーディオカードGV-AD4のインストール
 
 基本的な流れは、マザーボード上のPCIスロットにインストールするハード的なものとドライバ及び監視用アプリケーションのソフト的なインストールとなる。一連の流れは、お手持ちのPCにインストールするのと全く同じなので特に難しくはない。KT600-AはPCIスロットの数は合計で4つあり、NICはオンボードを使用するので、他には占有するカードは一切使わない。したがって、4つのスロットが自由に使えてどこに差しても良い。今回は、上から2番目のスロットを使用した。
 
①ハードウエアのインストール
 
※4ch入力対応のGV-250のマルチカムボードと1chのライブ音声を実現する音声用のオーディオカードGV-AD4(今回からGV-250も音声がサポートされた) ※上から2番目のPCIスロットを使用。オーディオカードは真下のベイを使用、GV-250との結線のみで、スロットは占有しない。外れないように確りとケースにネジ止めする。 ※完成したマルチカム。背面にBNC仕様の4ch映像入力端子と4つのオーディオポートが増設される。GV-250の音声は任意の1ポートのみが使用できる。Ver6.0からライブ音声をサポートしたのでクライアント側でリアルタイムの臨場感ある音声を聞くことが可能になった。
 
②ソフトウエア(ドライバ、メインアプリケーション)のインストール
 

●ドライバのインストール

 まずはGVシリーズのドライバを当てます。付属のCD-ROMの\Driverフォルダから、ご購入のシリーズ名にあったドライバを選択して、インストールします。再起動後、マイコンピューターのプロパティ、デバイスマネージャのコンポーネントリストから確実にドライバが当てられたか確認します。問題がなければ、いよいよメインシステムのインストールへと進みます。
今回はGV-250シリーズを使用したので、サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラーのところでGV-250 AudioGV-250 Video Captureとして、確りと認識されてます。

 
●メインシステムのインストール
 
※付属のCD-ROMのsetup.exeをダブルクリックし、ご購入のGVシリーズを選択して、次へをクリックします。今回は、一番上のGV-250を選択しインストールを実行します。

※プログラムの選択画面に進みますので、一番上のMain Systemを選択して、インストールを続行します。
他のプログラム項目は、Remote view/IP Multicast/Geo Center/Register Dynamic IP/Remote Playback Client Site/PDA Viewer for WinCE/TwinDVR Systemです。必要に応じてインストールしてください。

※はじめてシステムを立ち上げるとパスワードを要求されますので、スーパーバイザーとしてのPWを最初に決定して入力します。すると上図のように画面が立ち上がります。ここで、カメラがすでに接続されていれば、監視映像が映し出されます。
 
●日本語対応の詳細マニュアルとソフトウエアCD-ROM

 
webCAMシステムにおける遠隔での閲覧

 マルチカムVer.6.0からwebcamのクライアント側の操作インターフェースが若干変更になりました。新たに遠隔制御の項目が加わって、4カメラ以上のモニタリングはマルチビューに統一されてます。

 
以下に、インターネットを利用したwebCAMシステムの概念図を掲載しておきます。
 
 

遠隔側のPCにて(上図のLAN内のPC1及びWAN上のPC2、PC3、PC4)webブラウザを起動し、アドレス欄にGVシステムのサーバーアドレス※1)を打ち込む(http://xxx.xxx.xxx.xx)と、webCAM圧縮方式選択画面が現れます。

※1)Local Area Network上のPC1の場合は、http://192.168.1.11を打ち込みます。
WAN上のPC2、PC3、PC4はルターの外側のグローバルアドレスhttp://210.191.97.211を打ち込みます。

注意:WAN上のPC2、PC3、PC4からGVシステムサーバーにアクセスを許可するためには、WAN側(ルーターの外側)のグローバルアドレスのサービスポート番号にアクセスしてきたパケットをLAN側(ルーター内側)のサーバー機(GVシステム)のプライベートアドレスのサービスポート番号に送るように、IPマスカレードの例外的処理として、ルターのポートフォワーディング設定をする必要があります。ルーターの説明書に従ってください。webCAMシステムにおけるサービスポートの一覧は最下覧に掲載しておきます。

   

①上から順に、Mpeg4ライブ監視/JPEG画像監視/録画再生/サーバー情報/遠隔制御の全5項目の制御が可能だ。

遠隔制御・・・・WindowsXPproのリモートデスクトップ機能を利用してクライアントPCからマルチカムを制御する機能です。

②PSTN回線でモデムを利用か、LAN(ADSLやCABLE)利用かを選択し、閲覧方法(単画面閲覧、2画面閲覧、4画面以上のマルチ画面閲覧)にチェックを入れます。今回はカメラ4ポートのGV-250なのでMultiViewを選択します。 ③PWの入力画面が現れますので、サーバー側にて発行されたID及びPWを入力します。
 
 
Mpeg4ライブ監視項目を選択して表示されるwebCAMのライブ閲覧画面。専用アプリケーションソフトをインストールする必要がなく、ブラウザにて簡単閲覧。画面中央下のスピーカアイコンをクリックすると、現場の音声がストリーミング配信されて、ライブ音声として聞くことができます。
遠隔側でのwebCAMシステムによる監視画面

※マルチカム遠隔監視システムのネットワーク接続ポート番号の一覧表
 

WebCam
Http=80
FTP=21
Command=4550
Data=5550
Audio=6550
Remote Control=3389,3390

TwinServer
Server=9650
Center V2
Center=5547
Command=5548
Data=5549
Audio=5546
RemotePleyBack
RPBSvr=5066
TwinDVR
Http=80
FTP=21
Command=4550
Data=5550
Remote Control=3389,3390
Dispatch Server
Server=21112
RemoteView
TCPSvr=3550
IP Multicast
DMMCast=3650
Geo Center
Server=20001
    DMIP
FTP=21
 

只今、このレビューにて製作したアスロンマシンにて映像の配信を行っています。ライブ映像はこちらからどーぞ。

※重要:今回のこのレビューにて使用したCPU Athlon XPはマルチカムサーベランスシステムの推奨環境にはありません。したがいまして、アスロン環境への組み込みは自己責任にてお願いいたします。


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