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ダイナミックIPアドレスで、webサーバーにアクセスしよう・・・ |
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●WAN側のIPアドレス通知に、フリーソフトウエアのIPアシストを利用
IPアシストとは?
筆者のお気に入りのツールの1つに、IPアシストというのがあります。IPアドレス情報の取得に特化したフリーのソフトウエア(烏丸氏謹製)で、今現在ルーターの外側/内側に割り当てられているグローバル/プライベートIPアドレスを調べるのに利用できます。
自宅にファイルサーバーやwebカメラ、httpサーバーなどを設置しても、固定IPアドレスをもらっていない限り、グローバルIPアドレスは常に変化する可能性があるので、外部からのアクセスにはきわめて不便な状態になってしまいます。このIPアシストには、利用のたびにころころ変わってしまう可能性のあるグローバルIPアドレスを調べることができ、もし変化していたならそのIPアドレスを自動通知させることもできます。
その通知方法として、E-Mailによる通知方法と、webスペースなどへのftp転送によるアップロード方法の2つがあります。今回は、このE-mailによるアドレス変更通知機能を使って、ころころ変わるダイナミックIPアドレス環境下でも、自宅や会社のwebサーバーなどにアクセスできるようにしてみようと思います。 |
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さて、webサーバーAVC-732Sの映像を配信するにあたっての基本的なLAN構成は左のようになっています。LAN内のルターのIPアドレスを192.168.0.1、サブネットマスク値を255.255.255.0とするとルーター配下のクライアント域のプライベートIPアドレスは192.168.0.0/24となります。パソコンは合計で3台で、そのうちの1台(PC3)にIPアシストをインストールし、IPアドレス通知用としてメール送信の働きをもたせます。IPアドレスの変化時に、ほぼリアルタイムにメールでの通知を受け取りたいなら、パソコン3は常時起動させておく必要があるでしょう。これにより、ダイナミックIPアドレスの環境下であっても、現在割当てられているグローバルIPアドレスをIPアシストが知らせてくれて、外部からのアクセスが可能となります。
ところで、パソコン3はIPアシスト用で24時間フル稼動しています。そうめったに変わらないIPアドレスの通知のためだけでは何とももったいないので、簡単なデータのやり取りが可能なftpサーバーの構築も同時に併設することにしました。当初はwarFTPに挑戦したり、あれやこれやと色々と苦闘した結果、セキュリテーを考慮してVPN(Virtual Private Network)サーバ(ゲートウエイ)とすることにしました。
現在プロバイダーよりレンタル供与を受けているブロードバンドルーターモデムは、NECアクセステクニカ製のAtermDR304Cで、外部に比較的簡単にサーバーが公開できるようになっています。そしてその中にはちゃんとVPNパススルー機能が搭載されていました。加えて、現在使用中のWindows2000(WinXPも可能)にはVPNクライアント機能が標準で搭載され容易に環境を構築できます。これにより、自宅のパソコンから簡単にVPNサーバーのパソコン3にアクセスできるようになり、何かと自宅での仕事の機会も増えた昨今、ちょっとしたファイルのやり取りには何不自由なく利用でき非常に満足しています。 |
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●webサーバーAVC-732SをLANへインストール
まずはAVC-732SをLANに参加させます。AVC-732Sはデフォルトで192.168.1.10のIPアドレスが与えられています。新たに参加させたいLANにネットワーク部を合わせます。筆者の例では、ネットワーク部は192.168.0なので、AVC-732SのデフォルトのIPアドレスの第三オクテットの数値を0に変更しホスト部を201として、局所機番は192.168.0.201としました。また、特にサブネット分割はしないので、サブネットマスクは255.255.255.0をそのまま使用します。 |
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※設定が正しければ、映像が映し出される。 |
製品に、クロスタイプのLANケーブルが付属してますので、パソコンとダイレクトに接続します。このとき、パソコン側はネットワークのプロパティからDHCPのチェックを一時的にはずし、192.168.1/24(ただし、ネットワークアドレス192.168.1.0、ブロードキャストアドレス192.168.1.255とサーバー本体のIPアドレス192.168.1.10以外にします)の192.168.1.5などに設定する必要があります。
製品に付属のCD-ROMからVideo
Server Sのプログラムをインストール、起動します。Video web Serverへのログイン画面が出ますからパスワードその他のデフォルト値を入力してログインすると、接続したカメラの映像(写真左)が現れます。ビューワ画面の右上にあるシステム設定アイコンをクリックし、ネッワークコンフィギュレーションの画面からIPアドレスを192.168.0.201(それぞれのユーザー環境に合わせてIPアドレスを設定してください)に変更し固定化します。
次に、設定に使用したクロスケーブルをはずして、右図のLANに参加させてください。うまく設定が完了していれば、LAN内の他のクライアントPCから、ビューワソフトのVideo
Server Sを起動して画像を閲覧することができるようになります。もし、うまくつながらない場合は、ICMP※1)プロトコルを利用して、コマンドプロンプトからpingを打ち確認してみてください。リクエストに対してタイムアウト(時間切れ)が返される場合は、相手(サーバー)とのIPによる通信が不可能なので、もう一度クロスケーブルにつなぎなおしてやり直してください。なお、パソコン3はVPNサーバーとして利用しますので、局所機番を192.168.0.202とし、ルーターのDHCPの影響を受けないように手動で固定化しておく必要があります。
今回の構成は、基本的にブロードバンドルーターDR304CのDHCP機能を使用しますので、ブロードバンドルーターのIPアドレスをデフォルトのまま使用し、webサーバーAVC-732SのIPアドレスは、192.168.0.201~192.168.0.254の範囲で固定設定します。要は、ブロードバンドルターのDHCP機能によりサーバー(webサーバー732Sとパソコン3)の局所機番が変わらないようにするためです。ルーターによりDHCP機能使用時のIPアドレス固定化の設定はさまざまですので、各ル-ターの設定方法に従ってください。 |
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| ※1)ICMP=ネットワークの診断に利用されるプロトコルのことでInternet Control Message Protocolの略。IP(Internet Protocol)では補いきれないエラーなどの処理を担い、通信の診断や障害の報告に利用される。オーソドックスで代表的コマンドにpingやTracertなどがあり、特にpingコマンドは便利なので覚えといて損はないと思います。 |
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●ブロードバンドルーターの設定 |
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| WAN側のグローバルIPアドレスが変化したら、IPアシストにより知ることができるようになります。あとは、webサーバーを外部に公開できるように、ルーターの設定をすればOKですね。ルーターWAN側のグローバルIPアドレスのサービスポート番号にアクセスしてきたデータ(パケット)をルーター内側(LAN)のwebサーバーとVPNサーバー機(パソコン3)のプライベートIPアドレスとサービスポート番号80番と1723番にそれぞれ送るように静的に関連付け(IPマスカレードの例外的処理)をします。 |
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ルーターはNECアクセステクニカ製のAtermDR304Cを使用しています。設定は非常にシンプルで、詳細設定のポートマッピング設定で、AVC-732Sの局所機番192.168.0.201に80番(WWW)ポートを開放(エントリ番号No.2)してください。エントリ番号No.1に、局所機番192.168.0.202に、1723番ポートを設定しているのはVPNサーバーすなわちパソコン3のための開放ポートです。 |
| ※ルーターDR304Cの設定画面。webサーバーのために、80番ポートを開放するだけ。1723番ポートはVPNゲートウエイに使用している。 |
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| ルーターDR304CのNATエントリ設定内容を、以下にまとめておきます。 |
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| エントリ番号 |
変換対象プロトコル |
変換対象ポート番号 |
変換アドレス |
宛先ポート番号 |
| 01 |
TCP |
1723 |
192.168.0.202 |
1723 |
| 02 |
TCP |
WWW(80) |
192.168.0.201 |
WWW(80) |
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●IPアシストをインストール |
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| さて多少前後しますが、ここからは具体的にIPアシストをインストールし設定していきましょう。 |
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IPアシストをダウンロードすると、圧縮ファイル形式(lzh)になってますのでLhasa等の解凍ツールで解凍してください。解凍後3つのファイルができますので、その中ののipasi_287msi(写真右)をダブルクリックしてインストールします。指示に従って進めれば、簡単にインストールが完了します。
※注意テキストファイルが添付されてます。必ず一読してください。 |
| ※ダウンロード解凍後できる3つのファイル。 |
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●IPアシストの設定 |
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インストール完了後、スタート→プログラム→IPアシストでプログラムを立ち上げます。するとIPアシストが立ち上がり、現在のWAN側のグローバルIPアドレスを取得し、表示してくれます(写真左の、220.144.29.158が現在のグローバルIPアドレスです)。あとは、この表示されたIPアドレスを、メールにて通知してくれるように設定をしてあげれば良いわけです。 |
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●IPアシストをタスクバーに常駐させる |
オプションのプルダウンメニューからスタートアップの設定にて、常にタスクトレイモードで起動にチェックをいれると、タスクバーにアイコンが格納され常駐するようになり、次回のWindows起動時からは立ち上げる必要がなくなります。アイコンにマウスポインタを持っていくと現在のグロ-バルIPアドレスを表示(写真右)してくれたり、IPアドレスの変化時には画面上にポップアップ(オプション項目にて要設定)してお知らせしてくれます。 |
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| ※タスクバー上に常駐するIP-アシストのアイコンにマウスオーバーすると現在のIPアドレスを表示してくれる。 |
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●メール通知の設定 |
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| WAN側のIPアドレスが変化したとき、その通知を受けとれるように、IPアシストのメール送信機能の詳細を見ていきましょう。 |
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タスクバー上のIPアシストのアイコンをマウスでクリックすると操作画面(写真左)がポップアップしますので、プルダウン・メニューからオプション項目→自動再取得の設定をクリックし、IPアシスト-自動再取得の設定ウインドウを開きます。 |
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IPアドレスの変化時に変化したアドレスを自動で取得できるように、自動再取得を有効に~の項目にチェックを入れておきます。次に、Eメールを送信してお知らせする、の項目をチェックし、設定ボタンをクリック。メール設定の詳細項目のウインドウが開きますので、実際の送信先メールアドレスやSMTPメールサーバー等を入力し設定を行います。
※ディスプレイ上にお知らせするに、チェックを入れておけば、モニター上のウインドウに知らせてくれます。必要に応じてチェックを入れると良いでしょう。 |
| IPアシスト-自動再取得の設定画面 |
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自動再取得の設定-メールの設定画面にて、宛先Eメールアドレス(複数可)、送信元Eメールアドレス、SMTPサーバー、ニックネームを入力して、画面左下にあるボタンで、メール送信テストを行います。設定が正しければ、以下のような文章にて、現在のグローバルIPアドレスがメールで通知されるでしょう。
★IP-アシストの、E-MailによるIPアドレスの変更通知の受信例★
[MAXX]のIPアドレスが変更されました。 -----------------------------------------
新しいIPアドレスは [220.144.29.226] 取得日時:[2004-06-18 / 07:14:34] です
以前のIPアドレスは [220.144.29.158] 取得日時:[2004-06-17 / 20:07:54] です。
※アウトルックエクスプレス6.0による通知メールを受信。上例のようなテキストで通知してきてくれます。 |
自動再取得の設定-メールの設定画面
<拡大する> |
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うまくできましたか? これで、変動するグローバルIPアドレスの変化時にメールにて通知してもらえる設定が完了しました。メール受信が可能な端末を携帯し、そのメールアドレスをIPアシストに登録しておけば、どこにいても変化時のグローバルIPアドレスを知ることができるようになります。これで、固定IPアドレスを取得しなくても、またDDNSサービス等に加入しなくても、常にAVC-732Sが配信する映像を遠隔地より閲覧するために必要なグローバルIPアドレスを知る環境が整ったことになります。
※このIPアシストは非常に便利なのですが、グローバルIPアドレスが変化すると、IPアシストがユーザーが設定した時間内にI最短でメールの送信をほぼリアルタイムに行ってくれます。しかし、メールの受信環境により多少のタイムラグが生じ、IPアドレスの変化時からメールの受信時までの間が空白になってしまいます。このことは、かりにDDNS環境においてもある程度は発生する現象で、IPアドレスの更新タイミングをできるだけ短く設定しておく他はないでしょう。 |
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