画質検証・・デジタルガムショットⅢの本当の画質
■デジタルガムショットⅢの画質検証41万画素仕様のCCDを冠して登場したデジタルガムショットⅢ・・・・おかげさまで発売以来、いまなおユーザーを増殖しております。先進のDSPを採用し小型で高画質なデジタルカラーCCDカメラ・・・・なるコピーは本当なのか?あくまでも、画質という撮影機器の存在意義にのみポイントをおいて比較・検証してみたので、参考にしてほしい。題して、デジタルガムショットは本当に高画質か?である。 画質検証1例にもれずリファレンスは3板式のNV-MX2000とし、比較してどうかの基準としている。そして、中間の存在として単板式のSONY TRV-22K(以下、22K)も比較対象として掲載した。単板機としてニューモデルであるということと、また一般的に所持するビデオカメラは圧倒的に単板機が主であろうことも考慮に入れた。まあ、一般的なビデオカメラの単板機程度の画質がでれば合格、いや、ある程度高画質と言い切っていいのでは?一般的な家庭用単板式のビデオカメラ(もちろんフォーマットはDVだ)の映像を、こういった類の小型CCDカメラの画質を高画質かどうかとして比較する際のひとつの基準として、目安としていきたい。
まずは百聞は一見に如かず。さっそく画像比較と相成ろう。以下にサンプル画像を掲載する。 さて、最初に思うのはMX-2000は別格だということ。被写体の造花モミジを忠実に立体的に再現する。葉の色のグラデーションの変化は見事である。さすが3板の威力だ。逆に、造花であるのがすぐわかってしまうほどその描画能力は、完全に他の2機種を圧倒する。 一方デジタルガムショットⅢ(以下、DGSⅢ)は解像度は高いが、単板ビデオカメラ22Kには残念ながら、この撮影シチュエーション下では総合的に見てわずかに及ばないのがわかる。いや、健闘しているという表現に変えておこう。なぜなら、22Kは撮りこみレンズ口にΦ30mmのカールツァイスレンズの採用、総画素68万のCCD(もちろん動画有効画素は34万だ)の搭載など比較にならないくらいの豪華な撮像系を装備しているからだ。したがって、ミニレンズのレンズ部分(今回は画角を合わせるためにDGSⅢは、標準搭載のピンホールレンズではなくミニレンズのf8mm/F2.5に換装しています)の非力さや不利さがもろ露呈した結果だ。にもかかわらず、部分的に見るとDGSⅢのホワイトバランスの優秀さとノイズの少なさは22kを上回る能力を備える。それが、立体感を生んでいる。メーカー言うところの先進DSPの実力が出たのだろうか。色の再現性、追随性はDGSⅢは優秀なほうだろう。あとは、原寸大画像でじっくりと判断していただきたい。 画質検証2さて、次なる被写体はクレヨンとコーヒー缶である。クレヨン各色の分解能や缶の質感と印刷されるイラストの再現性を拡大画像でよく見ていただきたい。 色の再現性はDGSⅢのほうが完全ではないにしろ、22Kよりわずかながら忠実だ。全体的には合格ラインではないだろうか。 どうだろうか?MX-2000は別格としても、微に入り細に入り、僅かであるがこの被写体でもDGSⅢはTRV-22Kに及んでいない。が然し、細かいことを言えばきりがないが、市場に出回る小型CCDカメラの殆どが安価な27万画素全盛のなかで、DGSⅢは、高画質41万画素CCDカメラ(もちろん価格は27万画素クラスに比べて高価にはなり、同系列では扱えず、価格相応のパフォーマンスがあって当然のことではあるが)として、ある程度の画質を備えているし、また、その小型で軽量という無敵のコンセプト(たかが小型カメラというくくりであれば星の数ほど存在する。こと映像に焦点を絞ったとき、ただ、安価な電気的回路で作為したものや、映ればよい程度のものが殆どなのも事実だ。ダメというのではなく用途に合わせて選べばよいのであるが)は普通のハンディカムでは実現できない撮影スタイルを提供してくれる。事実、TV局や映像製作に従事する人たちが好んで購入してくれている。デジタルガムショットⅢは撮る道具として充分その価値が、現時点ではあるのではないだろうか。 最後に・・・・完全ではないが、画質にこだわる人へもオススメできる数少ない小型カラーCCDカメラのひとつである。映像を 趣味として、本格的な作品づくりをしているものにとって、見ている人をあっと言わせたい、日常をはるかに超えた視点をドラマテックに演出 したいときがある。そんなときに小型のカメラは有効だ。通常の撮影機器ではとることの出来ないポジション をアイデア次第で容易に実現することができる。しかしながら統一されたフォーマットの中に違和感なくイン サートしようとすると、そのアンバランスさに辟易してしまう。思うような画質が得られず、リズムを台無しにしてしまいかねないからだ。もちろ ん、コストを度外視すればいいものはたくさんあるだろう。しかし、映像を趣味とする私たちには高価すぎる 。ひとつの作品に、何シーン登場するか分らない機材にメイン機器のVX-2000以上のコストはとてもかけてはい られないのが本音だ。今回の実写テストを通して、DGSⅢは充分その代役を担えるのではないだろうか。若し、 メイン機器が単板機であれば、その流れの中にインサートしたとしても、作品のリズムを壊すことは決してな いだろう。現行のDVフォーマットのなかで、充分伍していける性能を有したCCDカメラのひとつである。
※今回のテスト風景使用機材:パナソニックNV-MX2000(3CCD)、ソニーTRV-22K、デジタルガムショットS-41。 各カメラの映像出力をDVRaptor-RTのアナロク映像入力端子をつかってPCに動画(DVフォーマット)として直接キャプチャリング。その720×480のオリジナル映像を静止画(btmp)として切り出しました。画像補正は一切施していません。 ※メーカーに望むこと・・・・更に進化するために使い勝手の面から、現時点で筆者がメーカーに望むことは2点ある。 ●Minilensの全ラインナップを使用可能にしてほしい。 ミニレンズに今回f50mmという超望遠タイプが加わったことで、撮影領域の幅が大きく広がり、映像ファンとしてはたまらない。肝心の、高画質を標榜するところのDGSⅢに、あの全てのラインナップが使えないと思うと、残念でならない。 ●最低被写体照度を1.0Lux以下にして欲しい。 なぜ、小型なのか?それは目立たせないためであり、被写体に意識させないためである。なのに、暗いところではライティングしなさいとは・・・だったら、ハンディカムで充分である。堂々と撮影すればいい。赤外線領域に対応したDGS3.5IRが終息した今、次なるバージョンアップで、1.0Lux以下を実現して欲しい。ちなみに、筆者の持論は2.0Luxより暗いものには手を出すな、である。悪しからず。 |
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